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「少年」野球とは?
 野球というスポーツはシンプルなようで複雑で、複雑なようでシンプルで‥
 そもそも「軟式」と「硬式」が存在し、ボールの違いで様々な変化をもたらす特殊なスポーツだと思います。
 そして少年野球と野球は似て非なるものです。野球の中で明確にカテゴリーわけされるのは、硬式・軟式と野球と少年野球になるのではないでしょうか。
 ここでは「少年野球」について個人的な思いを書いてみたいと思います。
 少年野球において1番大切な事は、やはりもっと野球を好きになる、野球をやりたい・続けていきたいという思いや、野球の基本的なルールを理解させてあげる事だと思います。
思い返すと長いもので、長男の「少年野球」から携わり続けて西小少年野球歴も今年で8年目となりました。他チームを含めこれまで様々な指導者と関わらせてもらってきましたが、十人十色とまでは言わないが色んな人が居ました。その中には素晴らしい指導者も多く、とても参考になり今の自分の「少年野球」に対する接し方のお手本となっています。しかしながら、練習試合などを含め多数の指導者を見てきた中にはウンザリする程、嫌な指導者や暴言・理不尽に振る舞う最悪な指導者も残念ながら今なお躍動しているのが現実です。
そもそも「少年野球」というカテゴリーを理解出来てない・理解しようともしない、「野球」というカテゴリーのまま指導してしまい少年という部分にアジャスト出来てない大人がそういった指導者になっているのではないかと感じます。子供にとって楽しいと感じられるのに必要なのは、成功体験であり例えそれが大人から見れば小さな成功だったとしても子供にとってはその大きさは違うもので、成功体験を褒めてもらう事で続けていきたい事・もっともっとやりたい事に繋がっていくのではないかと思います。わざとらしくてもいい、大袈裟でもいい。まずは成功体験を子供と一緒に喜び褒めてあげる、そんな指導が自分は必要だと思っています。
 なので、自分の子供と自主練などする時は出来てない事だけを指摘するのではなく、出来ている事を褒めて伸ばしてあげて下さい。それが「少年野球」なのです。それは決して甘やかしているというわけではないのです。野球の楽しさ、野球の魅力を感じる為にはまずはそこからです。個人の成功体験がチームの助けとなり、チームの成功体験が個人の活力になる。そんなサイクルを体験出来るのが団体競技の魅力なんだと思います。

 野球経験者の多くが陥りやすい目線を下げれない指導はもう辞めにしましょう。
子供達はその目線を大人に合わせる事は出来ません。ならば大人が子供に合わせてあげればいいんです。同じ目線で対峙してあげる事で見える世界があります。それこそが「少年野球」という世界なのです。まずはそこに気付いてあげて下さい。そこから「少年野球」を始めて下さい。子供達と同じ目線から「少年野球」を始めましょう。
 野球と「少年野球」は違うのです。甘い、緩い、下らない意見だと鼻で笑う前にあなたの現在地を子供視点で見直して下さい。そうやって子供に寄り添ってあげて下さい。そうした時に見えたアナタは、子供にとって思い描いていた理想の指導者になれていますか?
 もちろん野球の基礎となる基本形やルールを教える事は必要です。ですがその前に、野球は楽しいものだと思ってもらうのが「少年野球」には必須です。誰の為の野球なのかを理解した上で、指導を行って下さい。決してあなたの成功体験を子供達に押し付けるような指導はしないで下さいね。
 そもそも野球と「少年野球」ではカテゴリーが違うのです。



 ※長々と書いてきましたが、あくまでも自分が感じたままの事を書かせてもらいました。賛否両論あるのは当然、さも偉そうな事を書いている事も理解しています。みんなの共感を得たいわけではないし、ただの自己満足です。ありか無しかは読んでくれた皆さんの判断でお願いします。お気に召さなかった方にはごめんなさいです。けれどもあまり気にせず、また時間のある時に違う話題を更新して加えていく予定です。お気に召した方は時間に余裕のある時だけで構わないので見て下さい。
様々

今年のチーム事情(人数不足)もあり、いくつかのチームと深く関わらせて頂く機会がありました。
長く少年野球に携わらせてもらってきた中で、様々なチームと対戦はしてきたものの、そのチームの内部的な部分に深く踏み入る機会はありませんでした。
外部から見えていた表面的な印象とは違い、そのチームの日々の練習や活動内容を知る事で表面的には見えていなかった部分を知れた事は、とても新鮮だったし学びの多い経験となりました。

幸い関わりを持てたチームは、選手ファーストなチームで決して居心地の悪そうなチームはありませんでした。勝利至上主義ではなく、子供達に野球の楽しさ•野球の基礎的な部分を教える事を重視しているチームでした。そういったところは自分の経験してきた少年野球に近い感覚ではありましたが、当然ながら全く一緒という訳ではなく似て非なるものでもありました。だからこそ、とても学びのある良い経験となっています。ご協力頂いているチームの方々には感謝しています。ありがとうございます。



野球だけではなく勝負事には必ず勝ち負けがあります。勝者と敗者、そのどちらかに自身が関わるチームがなるとすれば当然、勝者となる方がいいのでしょう。もちろん自分自身も関わっている子供達が勝者となれる様な活動をしています。
自分としては、子供達は「勝ちたい!」でいい。大人達(指導者)は「勝たせてあげたい!」でいい。


子供に罵声を浴びせたり、出来なかった事を咎める様な指導をするチームの大人達は、大人が「勝ちたい!」になっているのではと感じます。そういった指導者達に共通して感じる違和感は、負けた時に自身の指導や試合中の振る舞いの間違い認めるのではなく、子供達のパフォーマンスの悪さにしてしまう愚かで間抜けな思考です。


チームが負けてしまった時には、相手チームをリスペクトし、相手チームの方がいい準備•練習をしてきたのだと思う心の余裕がない指導者が今なお多く存在しています。
相手の強さを認められないと、敗戦からしか学べない貴重な成長の種を見失ってしまいかねない損失の繰り返しをしていくだけだと思います。

もちろん選手達は勝ちたいし、指導者達は勝たせたい。けれども勝つ、勝たせる事が本当に全てですか?

子供達は勝たなきゃ楽しくない‥果たしてそれは子供達だけですか?
それはあなた方、大人も勝たなきゃ楽しくないと思ってしまっているのではないのですか?




勝つ=楽しい。なんてものは大人が教えるまでもなく、人間の本質として小学生の子供達でも持っている部分だと個人的には思います。なんでもないジャンケンでさえ子供達は勝ちたいし、勝ちを目指して頑張ります。

ならば元々持っている「勝つ=楽しい」を、週末の多くの時間を割いて教える必要がありますか?それよりも負けてしまった時にどう考え、次に勝つ為にはどうしていけばいいか•どう気持ちを切り替えていくかを学ぶ時間にしていく方が有意義で子供達の為になるのではないかと思っています。
勝者がいるから敗者がいる。敗者がいるから勝者がいる。そういった思考であって欲しい。

勝者には、戦ってくれたチームがいたから勝者になれる。いくら最強と呼ばれる様なチームだったとしても、チームが存在しているだけでは勝者とはなれない。戦ってくれるチームがあるからこそ勝者となれる。勝者となれなければ最強にもなれない。

敗者には、自分達よりもいい準備をしてきたチームがいたから敗者となれた。いくらいい準備が出来ていなかっとしても、戦ってくれたチーム(勝者)がいなければ負ける事が出来なかった。負ける事が出来たからそこから学ぶ事が出来る。



「少年野球」といったカテゴリーにおいての正解については、すぐに出るものではないと思います。例え大きな大会で優勝し、多くの勝ちを積み上げていようとも、多くの大会で結果が残せず悔しい思いを多く経験しようとも、小学生年代の多くの時間を費やし、様々な経験をした子供達が成長していく中で、その先長く野球を楽しみ続けていってくれるか、そこにこそ正解が見えて来るのではないでしょうか。
例え勝とうが負けようが、野球を楽しみ長く野球を続けていく事が大切なんだと思います。

勝負事には勝ち負けが必ず付きまとうものではあるし、「勝てば官軍」などという言葉もありますが「少年野球」というカテゴリーにおいては、最重要視する「正解」ではないのではないのかと思います。

個人的には、共にグラウンドで汗を流し苦楽を共にしてきた子供達が、中学•高校•更には先の年代まで野球を好きで続けてくれれば「正解」。

少年野球を共に楽しんでくれてきた子供達が、大人になった時に「小学生の時に野球やっていたんだ」と周囲の人間に笑顔で話せる活動であったのであれば、そこが僕ら指導者としては「大正解」となるのだと思っています。

だからせめて「少年野球」というカテゴリーの中では勝ち負け抜きでその活動を楽しみ、それが楽しかった経験だったものとして周りに伝えられる。そんな時間にして欲しいし、そんな時間を共に過ごせる環境を毎週末つくっていくのが「少年野球」の指導者と呼ばれる大人に求められる最重要事項なのだと思います。



少なくとも、大人の「勝ちたい」に子供を付き合わせる活動だけにはしないであげて下さい。
大人は「勝たせてあげたい」でいい。
けれども負けてしまったら相手の準備•積み上げてきたものに敬意を示し、そこに至らなかったのは指導者達の不甲斐なさとし、決して子供達のせいにはしないで下さい。
「負けてしまった」のならば、それは大人達の責任です。エラーをしてしまった子供のせいではないし、四球を多く与えたチームの責任ではないのです。
それは我々、大人の責任です。
それを認められないのであれば、指導者としてグラウンドに立つ資格はないのではないのではないしょうか。

勝ち負けよりも大切なものがあるんよ、きっと……

We are reds!

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